家づくりのワンポイント Part -3 計画
前回は敷地についてお話しさせていただきました。
敷地は大きさ・環境・立地条件により金額差があります。 勿論、建物も使用部材によっても差があります。
建物・敷地の一般的な金額は把握できると思います。 敷地は不動産業者に聞けば金額は分かります。 問題は建物の費用をどれくらいで考えたら良いか分からないのが一般的です。
木造:50万/坪~ 鉄骨造:60万/坪~ RC造:70万/坪~ (この単価は目安です)
上記単価から建物・設備の仕様をどうするかで変動があります。
例えばこの金額以下にしないといけない与条件もあると思います。 その場合、VE案を考える事となります。
VE案[Value Engineering]とは性能・価値をさげずに金額を下げる事です。
CD案[Cost Down]とは性能・価値を下げるのを前提とし、金額を下げる事です。
恐らくHM・工務店等の殆どはCD案だと私は感じています。 設計事務所はVE案を選択し、デザイン・性能を維持した違う方向で考えます。 これは容易な事ではないのですが、お施主様に納得して頂く、そして我々設計事務所も納得しなければいけません。 我々は常に挑戦しているのです。
後、エクステリアと建物の調和も大事です。 全てのデザインを設計しトータルで考えるのが設計事務所です。
※参考建築費用※
建物木造35坪費用 A:35x50万=1750万 B:35x60万=2100万
土地費用 1200万
エクステリア工事 100万
エアコン・照明・カーテン費用 150万
設計監理費 200万(構造計算・確認申請費用を含む)
その他費用 造成費・地盤改良費・他建築関係申請費・印紙・建物登記・住宅ローン手続・つなぎ融資・火災地震保険・仮住まい・引越し・etc
合計(土地無)A-1750+100+150+200=2200x1.1=2420+1200+100(仮:その他費用)=3720万円
合計(土地有)A-1750+100+150+200=2200x1.1=2420+100(仮:その他費用)=2520万円
合計(土地無)B-2100+100+150+200=2550x1.1=2805+1200+100(仮:その他費用)=4105万円
合計(土地有)B-2100+100+150+200=2550x1.1=2805+100(仮:その他費用)=2905万円
住宅ローンについて少しだけ。 殆どの方はローンを組まれると思います。 建物を計画するのにまず最初にしておかないといけない事は、ご自分がどれくらいのローンを組めるかが大事です。 いっぱいまで組むのでなく少しは余裕をもった組み方をする事をお勧めします。 年収の7~8倍は借りれると言われていて、概ね年収の25%位かと思います。 実際はもう少し低い設定の方が良い事もあります。 例えば、年収を夫婦合算で計画している場合、子供が成長する過程で仕事ができなくなった時・何かの原因で仕事ができなくなる時があるかもしれません。 夫婦合算の場合は注意が必要です。 色々と保険の見直しをする事も大事かもしれませんね。(保険会社の回し者ではありません・・・)
株式会社 宮木博和建築設計事務所 宮木 博和
ご相談はこちらへ ⇨ 078-939-2565 (HP-Contact)
業務エリア
兵庫県全域(主に神戸市、明石市、芦屋市、西宮市、尼崎市、伊丹市、宝塚市、加古川市、播磨町、稲美町、高砂市、姫路市、三木市、小野市、加東市、加西市、西脇市)
大阪府、京都府、滋賀県、奈良県、他国内一円・海外からも対応しております。