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神戸市 設計 建築家 神戸ルミナリエ 震災 耐震
最近はめっきり寒くなりましたね。
先日、神戸市役所に調査に行くとルミナリエの準備をされておりました。 長い間行ってないような気がします。 そもそも神戸ルミナリエは震災の記憶を後世に語り継ぐ為に行われており、今年で第25回目となるみたいですね。
阪神・淡路大震災はM7.3の地震で活断層の運動による直下型地震でした。 私の友達から聞く話しでは布団が天井近くまで吹っ飛んだとか・・・ 下からの突き上げがあったのですね。 最近では熊本の地震が記憶に新しいと思います。 M6.5とM7.3クラスの地震が2回きました。 その後、直下率という言葉をよく聞くようになりました。
直下率とは何?
2階建て木造の場合、2階の柱の位置・本数と1階の柱の位置・本数を検討し、簡単に言えば1階と2階の柱位置が同じ位置が良い数値になります。 現在の法律では2階建て木造住宅は壁量計算(四分割法を含む)と告示金物仕様を求めるN値計算をすればよいとなっております。
N値計算とは何?
これは接合金物を求める計算方法で、筋かいの種類により金物が決定するシステムです。 数値を求めるのに計算式があり、その式の中で鉛直荷重による押え効果係数があります。 よ~く考えてみると、地震の種類によりこの式で本当に良いのか? という疑問が出てきます。 何故なら下からの突き上げは考慮されていないのです。 逆に上からの荷重で接合金物が緩く設定できてしまいます。 現行法ではこれでいいのですが、私は金物選定に関して、荷重設定に配慮した設計を心掛けております。 例えばHD15(ホールダウン金物)がHD25で設定すると金額面でいくとしれてます。 建築費に大きく左右される金額ではいのですが、ホールダウン金物が増えれば現場が少し大変かなと。 最初から言っておけば何の問題もありませんし、生命を守る建物ですから少し費用と配慮をしてもいいのではないかと私は思っております。(これは私の見解です) 熊本地震では2回も同時に地震がきてます。 しかし余り気にしすぎてしまうと意匠に大きく影響し、良いデザインが生まれてこない可能性もあります。
そういった事を踏まえ当事務所では、形状・大開口等特殊な物件は木造・鉄骨・RC造専門の構造設計事務所と相談をしながら進めていく事と考えております。 もちろん特殊でない物件も耐震を考慮した設計をしていきます。
専門的でなかなか分かり難い事が多いと思います。 建物を検討していて思うようにいかなく悩まれてる方、ご遠慮なくご相談くださいませ。 HP-Contact